相続登記の相談に備えて準備しておくことは?

2024年4月から相続による名義変更の義務化が開始されます。この制度は、相続開始後3年以内に相続による名義変更を正当な理由なく申請しなかった場合は10万円以下の過料に処すというものです。さらに2024年4月までに発生している相続も対象となり、その場合は制度開始日から3年以内、すなわち2027年3月末までに登記申請しなければなりません。従って、従前は相続が起こっても、ゆっくりと時間をかけてすれば問題ありませんでしたが、今後は期限が設けられているため、早急に相続登記をしなければなりません。

ところで、相続による名義変更をいざしようとしても、何から準備していいかわからないという方も多いでしょう。このような方の中には、相続登記の相談を専門家に対してしようとすることを検討されている方もおられると思います。相続登記の相談は司法書士にすることが一般的ですが、何の準備もなしに相談に行くことは避けるべきです。なぜなら、準備なしに行くと聞きたいことが何も聞けなかったという結果になります。

そこで、相続登記の相談にそなえて準備すべきことを解説します。まずは、事前に戸籍謄本をそろえておくことです。戸籍謄本を準備して持参すると司法書士がその場で調査しますので、相続関係をこちら側から説明する必要はありません。さらに事前に聞いておきたいこと、例えば今後の手続きの流れ、相続登記を依頼するとどの程度費用が掛かるのか等の質問事項を重点的にリストアップしておきましょう。

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